「ぷろぼの」のはじめかた、つづけかた
全青司 人権擁護委員会
開催趣旨・目的
司法書士法第1条の司法書士の使命には、国民の権利を擁護することが記載されていますが、実際司法書士は、どれだけ国民の権利擁護のために活動できているでしょうか。
「プロボノ活動」、この言葉を初めて聞く方もいるかもしれません。資格・職業を通じて得られた知識や経験を生かして社会・公共のためにボランティアで活動することを指します。法律家である司法書士の分野で具体的に言えば、「生活保護」「養育費」「LGBTQ」に関する活動などです。
分からない、難しそう、経験がない、怖い、不安、時間がない、余裕がない、そもそも司法書士に何ができるの、と声が聞こえそうです。
そこで「プロボノ活動」として、生活保護問題に対し第一線で活動しておられる弁護士の小久保哲郎先生をお招きし、「プロボノ活動」のマインド、モチベーション維持などについての講義をしていただくことで、若手司法書士が「プロボノ活動」に踏み出し、つづけていくためのヒントを得る機会とします。
小久保哲郎先生のプロフィールは以下の通りです。
プロフィール
小久保 哲郎(こくぼ てつろう)
1965年生まれ。京都大学法学部卒業。1995年大阪弁護士会登録(司法修習期47期)。野宿からの居宅保護を求めた佐藤訴訟、生活保護基準引下げ違憲訴訟(いのちのとりで裁判)など、生活保護利用者など生活困窮者の法律相談や裁判に取り組んできた。現在、日本弁護士連合会・貧困問題対策本部事務局次長、大阪弁護士会・貧困・生活再建問題対策本部副本部長、生活保護問題対策全国会議(市民団体)事務局長。
編著に「生活保護『改革』ここが焦点だ!」(あけび書房、2011年)、「間違いだらけの生活保護バッシング」(明石書店、2012年)、「間違いだらけの生活保護『改革』」(明石書店、2013年)、「Q&A生活保護利用者の法律相談」(新日本法規、2014年)、「大阪市の生活保護でいま、なにが起きているのか?」(かもがわ出版、2014年)、「生活保護と扶養義務」(民事法研究会、2014年)、「人間らしく生きる権利を求めて~ジェットコースターの10年間~」(内藤印刷所、2017年)、「生活保護なめんなジャンパー事件から考える~絶望から生まれつつある希望」(あけび書房、2017年)、「これがホントの生活保護改革『生活保護法』から『生活保障法』へ」(明石書店、2018年)などがある。
研修内容(3時間)
1.基調講演 弁護士 小久保 哲郎先生
2.座談会